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痛風

Gout

痛風|岩崎医院|北花田にある内科・外科・肛門外科

痛風について

About Gout

痛風

痛風とは、尿酸(プリン体の体内で代謝されたもの)が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎症状を生じる病気です。
痛風の発作が起きる背景として、「高尿酸血症」(血液の尿酸値が高い状態)があります。
この高尿酸血症の状態が長期間放置されると、ある日突然に足の親指の付け根などの関節が赤く腫れて痛み出します。痛みは激烈で耐えがたい痛みです。(風が吹いても痛いと言われます。)多くは7〜10日間程度で自然に軽快しますが、炎症を抑える薬を服用することにより比較的早く痛みが改善します。1年以内に同様の発作が起こることが多く、発作を繰り返しているうちに、足首や膝の関節まで腫れることがあり、発作の間隔も次第に短くなっていきます。

痛風の原因

Cause

高尿酸血症(血液の尿酸値が高い状態)を背景に痛風発作が出現します。
痛風は圧倒的に男性に多い病気です。(約98%が男性)血液の尿酸値は一般的に男性が女性よりも高いためです。これは、女性ホルモンには腎臓から尿酸の排泄を促す働きがあるからで、女性でも閉経後にホルモン分泌が減少すると尿酸値が上昇します。
痛風発作は、血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態が数年間以上続くと起こると言われています。

痛風の症状

痛風の前兆として、患部の違和感やむずむずした感じを訴える方が多いといわれています。痛風の前兆が現れた段階で治療ができなかった場合には痛みが生じ、通常24時間以内に痛みのピークを迎えます。痛風発作の痛みは耐え難いほどの激痛で、日常生活が困難になる方もいるほどです。その後、強い痛みが2~3日続き、1~2週間で症状は治まります。また、痛風になると、痛みを生じた箇所は赤く腫れ上がり、熱感を伴います。
さらに、高尿酸血症を放置しておくと、手足の関節や耳たぶの皮膚の下にも尿酸塩の結晶が沈着してこぶのようになります。これを痛風結節といいます。痛風結節は、痛風発作と違い痛みが生じることはありません。しかし、進行すると、関節が変形したり骨の破壊が起こったりして日常生活に影響が出ます。

痛風の検査・診断

はじめに痛風関節炎や痛風結節の有無を確認します。また、血液検査や尿検査を行うことで、血清尿酸値や尿中尿酸排泄量といった数値も調べるのが一般的です。
診断が困難なケースでは、滑液中の尿酸塩結晶を調べることがあります。また、骨の状態を確認するためにレントゲンの撮影による検査が行われることもあります。

痛風の治療

Treatment

痛風発作が起こった際には、まずは消炎鎮痛薬で患部の痛みや腫れを治します。痛みや腫れが落ち着いたら、痛風の原因である高尿酸血症に対する治療を始めます。生活習慣を改善しつつ、尿酸降下薬を少量から使い始め、徐々に尿酸値を下げていきます。
(※痛風発作中に尿酸降下薬を開始すると関節炎が悪化し、長期化することがあります。)
痛風発作の再発を予防するためには、血清尿酸値を6.0mg/dL未満を目標とします。

日常生活で気を付けること

生活習慣の改善が最も大切な予防法です。

  • 食べ過ぎに注意!
    摂取エネルギー(カロリー)を抑えて肥満を解消するだけで血清尿酸値は下がります。
    肉や魚の内臓(あん肝・レバーなど)や干物(煮干し・しらす干しなど)にはプリン体が多く含まれているため、注意が必要です。
  • お酒は適量に!
    アルコール自体に尿酸値を上げる作用があります。ですので、プリン体カットのビールでも飲み過ぎてはいけません。日本酒なら1合まで、ビールなら500mLまで、ウイスキーなら60mLまで、ワインなら200mLまでを目安としましょう。
  • 水分摂取をしっかりと!
    尿量を増やし尿で尿酸を排泄するため、水分をしっかりと摂りましょう。砂糖を含む飲料は避け(果糖は尿酸産生を促進させるため)、水やお茶を1日に2000mL以上飲むことが望ましいと言われています。
  • ストレス解消を!
    ストレスは尿酸値を上昇させる危険因子とされています。自分にあった方法でストレスを解消しましょう。
  • 適度な運動を!
    短距離ダッシュや大きな負荷でベンチプレスを行うなど、息をこらえて行う「無酸素運動」は尿酸値上昇の原因となると言われています。話しながらでもできるような有酸素運動で、肥満やストレスを解消しましょう。
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