乳腺・甲状腺疾患
Breast, Thyroid disease
乳腺・甲状腺疾患
Breast, Thyroid disease
当院では、体表超音波検査(乳腺エコー)により、乳がんの早期発見に努めています。
乳がん検診も承ります。(視触診を当院で行い、マンモグラフィは他院で予約を取っていただきます。)
乳腺疾患の症状は自分で見て触って気付くこともよくあります。
下記のような症状ある方は早めにご相談ください。
皮膚のくぼみや引きつれ、しこりの有無、色調の変化、乳頭分泌の有無などを調べます。
視触診だけで診断がつくわけではありませんが、病変の状態を把握するために重要な診察です。
マンモグラフィとは、乳腺専用のX線検査です。乳房を挟んで薄く伸ばした状態で撮影します。乳房を薄く伸ばすことで乳腺が広がり、腫瘍性病変がより鮮明に観察可能となります。また、マンモでは、触知不能な乳がんも、微細石灰化病変として見つけることができます。マンモグラフィはとくにこの石灰化を見つけることに有用な検査です。
(マンモグラフィは他院で受けていただきます。)
乳がん検診(視触診とマンモグラフィ)で異常なしと判定された方のうち、40歳から49歳の女性で「高濃度乳腺」と診断された方は、乳がん検診として超音波検査の対象となります。
超音波検査では、マンモグラフィ検査で見えなかったような小さな病変や乳腺内の変化が見られることもあります。(当院でも乳腺超音波検査を行うことはできますが、乳がん検診として乳腺超音波検査を実施することはできません。ご了承ください。)
視触診で異常を認めた場合、マンモグラフィや乳腺超音波検査で腫瘍性病変を指摘された場合には、超音波ガイド下に穿刺吸引細胞診もしくは局所麻酔下に組織診を行います。(専門医に精査加療を依頼します。)
甲状腺とは首の前のやや下側にある、蝶のような形をした臓器で、甲状腺ホルモン分泌しています。甲状腺ホルモンは、身体全体の新陳代謝を促進する働きがあります。脈拍や体温、自律神経の働きを調節し、エネルギーの消費を一定に保っています。
甲状腺のホルモンが増えると、動悸や息切れ、疲れやすさを自覚するようになります。逆に甲状腺のホルモンが減ると、倦怠感、動作緩慢、むくみ、皮膚乾燥などといった症状を呈するようになります。
上記のような症状がある場合には、血液検査で甲状腺ホルモンおよび甲状腺刺激ホルモンを測定します。また、必要に応じて甲状腺超音波検査も行います。
甲状腺の腫瘍は、多くは良性腫瘍ですが、悪性腫瘍(がん)もみられます。甲状腺がんの約90%が甲状腺乳頭がんであり、他のがんと違って比較的予後は良好です。甲状腺がんの基本治療は手術加療です。化学療法や放射線治療は一部の腫瘍を除いて効果ありません。
(手術加療が必要な場合には専門医に紹介します。)
当院では内部性状の判断、定期検査が可能です。
超音波検査でもある程度は悪性か良性かの判断は可能ですが、超音波検査で甲状腺腫瘍を認めた場合には、穿刺吸引細胞診を行います。(当院では実施できませんので、専門医に紹介します。)