一般外来 北花田の内科・外科・肛門外科 岩崎医院

 

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認知症

 

「認知症とはどのような病気ですか?」


まず、認知症は成人の病気です。正常に発達した高次脳機能、知的機能をもって通常の社会生活を営んでいた人たちが、後天的な脳の器質的障害によって、その機能が低下して、日常生活や社会生活がだんだんと困難になったときに初めて認知症と呼びます。

高次脳機能とは、記憶をはじめとするさまざまな機能を総合したものです。

認知症を呈する疾患にはいくつかのタイプがあります。アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症・血管性認知症の4つのタイプがありますが、アルツハイマー型認知症が全体の約2/3を占めています。

当初はもの忘れ、日付・時間の感覚が混乱するなどの症状のみですが、だんだんと進行して重度になると、むかし学んだ知識も思い出せなくなり、記憶から消え去ってしまいます。しかし、一般にはそこまで進行している人は少なく、「すぐにもの忘れをする」といって家族に連れてこられて受診することが多いです。

高齢になれば、人や物の名前がとっさに思い出せないことがよくあります。これらのもの忘れは、生理的な加齢に伴うもので良性健忘と呼ばれます。生理的な老化に伴う良性健忘は、体験の一部を忘れるのが主体で、体験したことの全体を忘れることはありません。そして、とっさに思い出せなくても、別な機会、別な時間、次の日にはきちっと思い出すことができます。一方、認知症では、行った行為や体験したことの全体を覚えていないという特徴があります。

 

認知症

 

「認知症にはどのような症状がありますか?」


認知症の症状は「中核症状」と「周辺症状」の2つに分けられます。

記憶力や知識や見当識(日付や時間、場所などから自分の置かれた状況を把握する機能)など、重要な脳機能を総動員して状況を判断し適応する能力、それが高次脳機能・知的機能であり、これが障害されるのが中核症状です。この知的機能障害はすべての認知症患者の中核となる症状であって、必発のものです。

中核症状に加えて、周辺症状と呼ばれる症状があり、現在では「行動・心理症状(behavioral and psychological symptoms of dementia:BPSD)」と呼ばれています。このBPSDは「陰性症状」と「陽性症状」の2つのグループに分けられます。陰性症状とは、意欲が減退し、自発性が低下し、抑うつ的になり、さらに進行すると無関心・無為といった活動性に乏しくなるものをいいます。一方、陽性症状には、不安・焦燥、易怒性・易刺激性、暴力行為、妄想・幻覚、せん妄、徘徊など、活発で派手な症状をいいます。

認知症では中核症状は必発であり、もの忘れや日時・場所がわからないというのが早期の症状です。また、道具が使えなくなって日常生活がなかなかうまくいかなくなります。つまり、患者さん本人が困る状況になります。

一方、周辺症状は、陰性症状で元気がない、何もしないので家族は困るでしょうし、陽性症状ですぐに怒ったり暴力を振るったりするようになれば、これはまた家族が困るということになります。すなわち、周辺症状がひどくなれば、家族・介護者が困るという状況になります。

症状が進行するにつれて、患者さんとそれを支える家族・介護者の両方が困るのが認知症なのです。

 

認知症

 

「認知症の治療はどのように行いますか?」


抗認知症薬は、現在4種類の薬剤が販売されています。アセチルコリンエステラーゼ阻害薬が3剤、興奮性アミノ酸NMDA受容体拮抗薬が1剤です。認知症患者の大脳皮質では神経伝達物質であるアセチルコリンの濃度が低下しており、それを補うためにアセチルコリンを増やす薬剤がアセチルコリンエステラーゼ阻害薬です。興奮性アミノ酸NMDA受容体拮抗薬は、脳内のアセチルコリンを増やす作用はありませんが、神経細胞の過剰な興奮を抑える働きがあります。

これらの薬剤を服用することは対症療法であり、症状の進行を遅らせるに過ぎません。現在のところ認知症を根治できる薬物療法はありません。すなわち、認知症の治療はご本人が快適に暮らせるように、またご家族や介護者の負担を軽くするようにすることが目的となります。ご本人が今できること、興味を持っていることを活かして快適に過ごせるような環境づくりを心がけましょう。ご家族や友人とのコミュニケーションやデイサービス・グループホームでのおしゃべりやゲームなども、頭と心を活性化させるための大切な刺激となります。

 

 

「認知症患者様のご家族の方へ」


抗認知症薬を服用することと並んで、あるいはそれ以上に重要なのは、家族の皆さんによる介護です。以下に示したような介護の心構えが必要だと思っています。

とにかく、ばかにしないで、本人の人格を尊重することが大前提です。そして、すべての能力が低下しているわけではないことを理解しましょう。記憶力は低下していても、感情の能力はしっかりと残っていますので、ばかにしたり叱ったりしないように気をつけるようにしましょう。

認知症患者さんを介護するうえで大切なのは、4つの「ない」です。①叱らない ②怒らない ③ばかにしない ④指導しすぎない、です。

また環境が急に変わると、普段は大人しいのに急に人が変わったように顔つきが変わって大声で怒ったり暴力的になったりすることがあります。多くの場合は一時的にとどまり回復しますが、ときには永続的に認知機能が低下してしまう場合もあるので、可能であれば環境は急に変えない方がよいでしょう。

 

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